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【目的】大学図書館が提供する情報リテラシー教育に関する研究の中で,教員と図書館員の連携の重要性を指摘する論文は数多くある。だが,その多くが実践報告の中で当事者が指摘するものであり,第三者の立場で分析したり理論の構築を目指したりするものではない。また,教員と図書館員の連携構築に焦点をあてた議論はほとんど見られない。本研究の目的は,図書館情報学分野の研究の中で,大学教育における教員と図書館員の連携構築について,どのような研究論文があるのか,また,どのような研究方法や理論枠組みが用いられているのか,その中で何が論じられているのかを明らかにすることである。【方法】研究の方法は文献レビューのひとつの手法であるシステマティック・レビューである。この手法をもとに,研究の手順を厳密に定め,文献を選択する基準と除外する基準を明確にして文献を厳選し,内容分析によって分析対象となる文献を全体として統合する。これによって,大学教育における教員と図書館員の連携構築に関する研究の全体像を明らかにする。【結果】大学教育における教員と図書館員の連携構築をテーマとする研究論文の分析をもとに,次のことを明らかにした。①本テーマの論文に占める研究論文の割合は極めて少ない。②著者には,図書館情報学や図書館情報学以外の研究者もいるが,大学図書館員が最も多い。③本テーマの研究論文を継続して発表している著者は限定されている。④質的研究が多い。⑤理論枠組みを用いる研究論文は多くない。⑥本テーマの研究において中心的な役割を果たす論文を特定できない。⑦図書館員による連携構築のための戦略として,《教育開発》,《目標や手段の共有》,《個々の教員との人的交流》,《図書館外とのつながり》がある。その戦略に影響を与える条件として,《教員への対抗意識》,《図書館の対応力》,《認証評価への対応》,《教員の図書館(員)観》,《教員中心の大学文化》がある。
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